Halloween

2019-10-28

 

あっという間に秋も深まり10月になりましたね。10月といえば最終日の31日に日本でも最近人気になってきたハロウィンという大きなイベントがありますね。

 

ハロウィン(Halloween”)という言葉、カタカナで聞いていると「こんにちは」のハロー(“Hello”)かな、と思ってしまったりしてる人もいるかもしれませんが、“a” “e” が違っていてこれは「神聖化する、崇敬する」という意味の“Hallow”という単語からきています。

 

それにしては、お化けや怖いキャラクター、かぼちゃなどがメインとなって、まったくイメージが違いますよね。

 

ということで、今日はハロウィンとはどんなイベントなのか、アメリカではどんなことをして過ごすのか、少し英語表現も交えながら紹介いたします。

 

ハロウィンとはもともと古代ケルトのお祭りが起源だと言われていますが、新しい年の始まりである111日の前の日に死者の魂が戻って来ると考えられていました。人々は焚き火をして神々に収穫物や動物の捧げ者をし、来る年の占いをし、コスチュームを来て悪霊を追い払う行事を行いました。後の8世紀にカトリック教会が111日を “All Saints’ Day”(万聖節)と定め、聖人、殉教者を祀る日とし、その前日の夜が “All Hallows’ Eve”となり、そこから “Halloween” という言葉が生まれたようです。

 

その後、アメリカにも移民と共にこの行事が入ってきて、徐々に形を変え、今日のアメリカでは子供達がコスチュームを着てお菓子をもらいに近所を歩き回り、大人も仮装をしてパーティをするような行事に変遷してきました。

 

1.   コスチューム(“Costumes”):

 

ハロウィンといえばコスチュームですね。

 

“What are you going to be this Halloween?” (今年のハロウィンは何になるの?)

 

“I’m going to dress up as Pikachu!” (ぼくはピカチューになる!)

 

         “dress up as~”で「〜としての衣装を着る」ということから「〜になる」と言えます。

 

毎年、ハロウィンが近づいてくると “strip mall” とよばれるお店の集合体(日本でいわゆるモールと言われるものと違い外から各お店に直接入れる)の空いている店舗にハロウイーン商品専門のお店が一時的に入ったり仮設の店舗ができたりします。

 

そこで皆コスチュームや、その他家の内外の飾りもの、パーティ用品などを買います。

 

毎年人気のコスチュームは比較的早く売り切れてしまったり欲しいサイズがなくなったりしますので、なるべく早めに準備をした方がいいですね。

 

“You’d better go early to get the costume you like!”

(好きなコスチュームが手に入るように早く行かないと!)

 

もともとは古代ケルトでの風習からコスチュームを着るようになったようで、悪霊を追い払うために怖い仮面をつけたり、また死者がよみがえると思われていたことからそのような装いになった、などの説もあるようですが、今では怖いものだけではなく、漫画や映画のキャラクター、消防士、警察官など本物の職業から動物、バナナやぶどうといったフルーツなど何でもありですね。

 

2.ハロウィン・パーティ、パレード(“Halloween Parties and Parades”):

 

コスチュームの準備ができたら次はパーティ、パレードですね。小学校でも31日には授業の最後に皆コスチュームに着替えて学校の周りをパレードし、各教室でパーティをするところもあります。

 

子供たちのパーティではどんなことをするかというとハロウィーンに関連のある物、例えば蜘蛛、骸骨、お化け、かぼちゃなどの絵がついたカードを使ったビンゴゲーム、ハロウィーン関連の言葉探しのゲーム、その他秋の果物の代表であるりんごを使ったゲームなんかもありますね。最後は少しお菓子を食べたりすることもあります。

 

家でパーティをする場合も仮装をして集まり、お菓子や食べ物もハロウィン仕様のものを作って持ち寄ったり、家の内外も飾り付けをします。

 

大人のパーティは週末に開催されることが多く、やはり仮装をして町に出かけていくのですが、大きなものになるとチケットを事前に購入しないと入れなかったりするものもあります。バンドが出演してのパフォーマンスがあったり、仮装ファッションショーがあったり、コンテストがあるところもありますね。ここまでくると本格的で仮装にもかなり力が入ります。

 

パレードは町をあげてハロウィーン近くの週末にするところもありますが、独立記念日のパレードのようにどの町でもほぼ実施するほどには普及していません。

 

パレードといえばディズニーでもハロウィンの季節にはパレードを行う時期がありますね。こういう日に合わせてディズニーワールド、ディズニーランドに出かけるのもいい思い出作りができそうです。

 

3.   Trick or Treat

 

“Trick or Treat!”

 

これはハロウィンといえばおなじみのフレーズですね。この言い方、普通の“or” で「いたずら(“trick”)かお菓子(“treat”)」となるのですが、「お菓子をくれないといたずらするぞ!」という意味になる “or” の使い方です。

 

この風習は19世紀前半にアメリカに渡ってきたアイルランド人やイギリス人がコスチュームを来て家を周りお金や食べ物をもらう、という自分たちのしきたりを持ち込んだことから始まっているようです。

 

子供達はハロウィンの夜、近所の家を周り、“Trick or Treat!” と言いながらお菓子や物をもらいに行きます。子供達にとってコスチュームを着ることはもちろんですが、お菓子をもらうこと、もらいに回ること自体も大きな楽しみの一つです。誰と近所を回るのか、というのも子供達の間では大きな関心事ですので、

 

“Who are you going trick-or-treating with?”(誰とお菓子をもらいに近所を回るの?)

 

という会話もよく聞こえてきます。

 

ベルが鳴ってドアを開けると子供達が “Trick or Treat!” かばんや容器を持って立っています。

 

そこで何と言えばいいのでしょう?

 

“You look so cute / scary!”(かわいいわね / 怖い!)

“I love your costume!” (そのコスチュームいいわねー!)

 

もし何に仮装してるのかわからない場合は

 

“What are you dressed up as?”(あなたは何の仮装なの?)

 

と言って会話を促してもいいですね。

 

ハロウィンでいう“Treat”は一般的にはお菓子ですが、最近では健康に配慮し甘いお菓子だけでなく、小さいおもちゃやその他鉛筆、消しゴムなどの小物などを渡す人もいます。

 

アメリカでは甘い物をまとめて “candy” と言うことが多々あります。日本語でキャンディーと言うと、硬い飴を想像しますが、アメリカで “candy” と言えば、飴だけでなく、ラムネのようなものからチョコレートまですべて “candy” と言います。

 

この時期、広告に “Halloween Candy Sale” と書いてあるのも目にします。

 

全米で年間に販売されるお菓子の4分の1がハロウィーンの時期に売れるというのですから、すごい量ですよね。重さにして6億ポンド(約27千万キロ)、金額にして19億ドル(約1850万円)だそうですから、いかに大量のお菓子が販売されるかわかりますね。といっても想像できない量ですが。

 

一番の売れ筋はキャンディコーン(“candy corn”)と言われるとうもろこしの粒の形に似せた三角円錐型で先が白、メインの部分がオレンジ、下が黄色のただの甘いものです。続いてスニッカーズ、リーシーズのピーナッツバターカップ、キットカット、M&Mだそうです。

 

“Trick or Treat” に出かけるのはいいのですが、アメリカでは小学生くらいであると子供達だけで近所を回るのは危ないということで親がたいてい付き添っていきます。そこで、家に残ってお菓子を配る親と子供達と一緒に回る親が必要になってきます。

 

“I will go around with the kids. Can you stay home and pass out candies?”

(私は子供達と歩き回るから、あなた、家でお菓子を配ってくれる?)

 

“pass out”は「意識を失う」という意味が普通ですが(例文:”I passed out during the meeting yesterday.” 昨日会議中に倒れてしまった。)、この場合は「配る、手渡しする」という意味になります。

 

どうしても家を不在にしなければならない場合はドアのところに容器をおいてお菓子などを入れておいて“Take one”(一つとってね)と書いておいておくのも一つの方法ですが、たくさん取ってしまう子供が必ずいるのであまりいい方法ではないです。

 

家の電気を外も含め全部消しておいて “Trick or treat” に参加をしないという意思表示をすることもできます。

 

4.   Haunted House(お化け屋敷):

 

これは文字通り“haunted”(取り憑かれた、幽霊が出る)家ですから日本でいうお化け屋敷ですね。

 

この時期には大きな都市や郊外になると思いますが特設でお化け屋敷が設置されます。かなり怖いので13歳以下は入場不可、と年齢制限を作っているところもあるほどです。家やビルを使ったものもありますが、外の果樹園などの敷地を使ったものもあります。アメリカの広〜い土地を夜に歩く、というそれだけで何もなくてもかなり怖いと思いますのでスリル満点だです。お化け屋敷やハロウィーンビジネスを対象にした展示会も毎年全米で開催されていますから、色々と手の込んだ仕掛けがしてあるので、一度は行ってみることをお勧めします。

 

5.   Jack-o-Lantern

 

ハロウィンの時期に必ず見かけるかぼちゃ。アメリカで “pumpkins” (パンプキン)と言われるオレンジ色のもので日本のかぼちゃとはまったくイメージが違います。

 

これはこのままでも軒先に飾れますが、これに顔や色々な絵を彫るのが習慣になっています。夜になると中にロウソクを入れて中から顔や絵が浮きだして雰囲気満点!これが“Jack-o-Lantern” です。

 

“Jack-o-Lantern” とはアイルランドの民話に基づいています。“Singy Jack” (けちん坊ジャック)という人が悪魔を騙したために、死後、怒った悪魔が火のついた石炭だけを渡して真っ暗な夜にジャックを離し、ジャックはそれを中をくりぬいたかぶに入れて永遠にさまよったということです。ヨーロッパではかぶやじゃがいも、大きなビーツをくり抜いて、怖い顔を彫って窓際に飾り悪霊を追い払ったそうですが、アメリカにこの風習が渡ってきた時にちょうど使いやすいパンプキンがあったためにそうなったそうです。

 

パンプキンに顔や絵を彫ることを “pumpkin carving” と言います。お店にはかぼちゃを切り抜くためのナイフと彫る絵柄の型紙がセットになったものも売られています。

 

“What do you want to carve on your pumpkin?”

(パンプキンに何を彫る?)

 

フリーハンドで好きな顔を彫るのも楽しいですが、凝った絵柄に挑戦してみるのもいいですよ。思ったより簡単にできるので是非やってみてください。

 

パンプキンはハロウィーンには欠かせないものですから、この時期大きなパンプキンが普通のスーパーや、空き地にもどこかの農場から持ってきたパンプキンがごろごろと地面に並べられ、たくさん売られています。こういう大きいものは全部飾り用で、あまり食べることはありません。(もちろん食べてもいいのですが、中がすかすかで味があまりないです。)

 

小さいものもたくさんあり、こちらは “sugar pumpkins” と言われ、絵の具で色を塗ったり色々なもので飾り付けをしたりします。

 

そしてこの小さいパンプキンは中身が詰まっていて名前の通り甘いのでパンプキンブレッド、パンプキンスープ、パンプキンパイなどになって食卓で大活躍します。

 

パンプキンはこのように飾りやクラフト、食用に使われますが、優れもので種もちゃんと食べられるんですよ。中をくり抜いた時にとった種をきれいに洗ってオーブンでローストするとおいしいおやつになります。オリーブオイルと塩でもいいですし、甘くしたければお砂糖とシナモンなど、おいしいですよ!パンプキンの種は健康にもいいということなので是非お試しください。

 

6.   その他のハロウィンのイベント

 

10月末というハロウィーンの時節柄、秋のお祭りと同時にハロウィーンも含めたイベントがあちこちで開催されます。

 

“Hay rides”といってトラクターの後ろにつけたワゴンにワラを敷き詰め、ワラを四角に固めたものをいすにしてそこに腰掛け、ゆらゆら揺れながら敷地内を走る、というのもよく見かけるイベントです。”Hay rides”をしてかぼちゃ畑(“Pumpkin patch”)まで行って、自分で好きなパンプキンを探して持ち帰る、ということをさせてくれる農場もたくさんあります。ヘイライドなしでもかぼちゃを農場に買いに行くことは非常に盛んです。こういう農場には子供向けの遊び物があったり、他の秋の野菜や果物、飾りによく使う “gourds”(ゴード)と呼ばれる瓜類の実も売られていて、秋の雰囲気を味わうことができます。

 

7.   まとめ

 

以上、ハロウィンとはどんなものか、アメリカではどんなことをするのか簡単に紹介しましたが、いかがでしたか。

 

日本ではまだここまでハロウィーンは定着していないので、仮装はあるかもしれませんが子供達が近所を回ったり、農場でかぼちゃをとる、などは難しいですよね。アメリカならではのイベントなので、こちらにいる人は是非楽しんでください。

 

ハロウィーンの時期は秋の収穫の時期と重なり、これから寒い冬へ向かう前のいい季節を楽しむということでもわくわくする時期ですね。

 

会社やお店、お医者さんなどでもハロウィーンの飾り付けをしているところも多いですから気分も盛り上がります。

 

ただし、アメリカに住んでいるからといって誰もがこのようなことをすべて行うわけではありません。先に書きましたように、もともとはケルト民族のお祭りで、カトリック教会が取り入れた際にも聖人の日であったことを考えるとキリスト教に反するものではまったくないのですが、その後のアメリカにおけるハロウィーンの変遷から悪魔信奉のお祭りだと考え、学校でのパーティやパレード、また自宅での “Trick-or-Treat” に参加を拒否するキリスト教信者もいます。そこは多様な民族、宗教の人が混じり合って住んでいるアメリカですから、お互いの考えを尊重し強要はしないのが常識になっています。仮装などはしなくても秋のお祭りの部分だけ皆で楽しめるといいですね。

 

“Happy Halloween!”

 

参考:

https://www.history.com/articles/history-of-halloween

https://en.wikipedia.org/wiki/Halloween_costume

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