2016-11-10
長いドラマのような米国大統領選挙が終わりましたね。
ほとんどの人が予測しなかった展開となりました。しかし私はこういうことが起こるのではないかとかなり思っていたので、恐れていたことが現実に起こってしまったという感じで、まだショックから立ち直れていない状態ですが、4年後、思ったほど悪くなかったね、と言えるような大統領にトランプがなることを願うしかありません。
こんな人をアメリカ国民の半分が選んだという驚くべき事実から私としては歴史的な出来事だったので、やはりトランプの勝利演説から題材をと思ったのですが、それほど目に止まる言葉がなかったので、よくできたヒラリーの敗北演説から言葉をとりました。
"Champion" という言葉。
日本語で「チャンピオン」というとボクシングのヘビー級のチャンピオンになった、とか何かスポーツで優勝した時の言葉としてしかほとんど使わないと思います。
これは私がずっと日本語になりにくい、一言で訳しにくい言葉だと思っている英単語の一つです。
Champion という言葉の辞書での定義は、
someone who fights or speaks publicly in support of a person, belief, cause, etc.
「ある人、信条、信念などを支持し公に闘い、声高に推進する人」
というのがあります。
ですから、ヒラリー・クリントン氏はここで、女性、特に若い女性のために闘えたことをこの上なく誇りに思う、と言っているわけです。
インターネットでこの敗北演説の訳を探しましたがこういうものは正式なものとしてどこかの機関が出すものではないのか後で出てくるのかわかりませんが、今の時点では個人が訳して出しているものがいくつかあった程度です。
やはり、ここの訳は色々でしたが、私が一番気に入ったのはニコニコ動画の字幕で
「あなた達の先導役を務められたことが何よりも光栄です。」
というものです。あとは「声を代弁する」というのもいいのかなと思います。
このようにこれ!という定訳がある言葉ではないのでその場その場で訳を決めるしかないのですね。
誰かの権利や主張、信念を擁護しそれを推し進めていく人という意味ですからなかなか一言ではありませんよね。
She is a champion of women's rights. 「彼女は女性の権利の擁護者だ。」
の例やこの演説の場合は champion は名詞ですが、動詞として使うこともあり、
”He championed the rights of the working class and the poor’ 「彼は労働者階級と貧困層の権利を擁護、支持した。」
というように使われます。
昔、こういう意味の使い方を知らなかった時に、「え、なんでここでチャンピオン?どういう意味?」と思ったことを思い出して "champion" という言葉を紹介してみました。
演説の全文も色々なところに掲載されているので英語を勉強するのにいい材料ですね。

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