270と見れば、普通に Two hundred seventy に決まってると思うのですが、これはここ、オハイオ州コロンバス市の都心(というほどの町ではありませんが、2013年の統計で人口は82万人だそうです。)の回りを走る環状高速道路のことで、この場合、そうではなくて Two Seventy と読みます。
通常の数字の読み方は普通に習う通り、3桁ずつで区切って
1,000,000,000,000 の区切り毎に下から、
thousand, million, billion, trillion... となります。
しかし、実際に会話の中ではそんなにきちんと言わないことが多いです。
まずは3桁のこのような数字、よくこのように百の位と下二桁を別々にして読みます。
インディアナポリスの環状線高速は Four Sixty-Five と読みます。
高速道路だけでなく、一般的にもこのような読み方をすることが多く、また何を話してるかによってその数の大きさが違ってくるのでなかなか難しいです。
例えば、この270。Two seventy と言われると会話の内容によって当然高速道路のことの時もありますが、次のような場合、いくつのことなのかは話の内容によって違ってきます。
"How much was it?"
"Two seventy."
- 喫茶店でコーヒーを買った場合: $2.70、つまり2ドル70セント
- 家で新しいテレビのを買った話をしていた場合:270ドル
- 家を見に行った話の場合: 270,000 のことで27万ドル
他にも、三つの数字を一つ一つ切って、この場合だと Two Seven O と言うこともあります。(高速道路の場合でなく一般的な3桁の数字の話です。)
もしこれが215で、Two fifteenと言われたら上記のお金の解釈以外に2時15分という時間のことかもしれないですし、2月15日のことかもしれません。
ここで、一つ、ゼロのことを Zero でなく、オーということはとても多く、電話番号、家の番号などでは特に多いです。
昔、Beverly Hills 90210というテレビ番組(ドラマ)がありましたが、それはベバリーヒルズの郵便番号をとったもので Nine O Two One O と読みます。
3桁の数字といえば、よく大学のクラスで初歩的なクラスから101、201、301と百の位の数が上がって行きますが、それは101であれば One O One と読みます。
4桁の数字は普通に thousand で言うこともありますが、これも二つずつ切ってそれぞれを読むこともあります。例えば、
1025。One thousand and twenty fiveというのが普通ではありますが、往々にして Ten Twenty-Five と言います。これも何の話かわからないと意味がわからないかもしれません。特にこれを訳さなければならない場合に Ten twenty-five と言われるとそれが1025のことなのか、10-25なのか、さっきのように$10.25、ということもあり得ますからなかなか厄介です。
二つずつ切ることで最も一般的で日本にいても習うのは西暦でしょう。1985年のことはNineteen eighty-five と言いますね。
でも、これが2000年代になると、今度は普通に thousand を使って言うことも多くなります。2003年は Two Thousand Three になります。今年は Two Thousand Fifteen ですね。でも、これを簡略にして下二桁、03だけとって、O Three(オー、スリー)と言う場合もあります。
そして、この千の位はKと言うこともありますね。これは日本語だとキログラム、キロメーターなどで馴染みがあるので分かりやすいですが、もとはギリシャ語からで千を意味しますので、10Kといえば一万になりますね。よくマラソンで5Kとか言いますが、つまり5000メートル、5キロのことですね。
2000年になる時にコンピュータが色々問題が起きると思われて騒がれていましたがそれはY2K問題と言われていて、つまりYear two thousand のことですね。
アメリカ英語のこれは俗語になるのかと思いますが、千ドルのことを Grand と言うことがあります。例えば「車が 20 grand したんだ。」(I paid 20 grand for my car.)といえば2万ドルした、ということになります。
あとは小数点。例えば1.5であれば One Point Fiveでいいですが、0.5の場合、ゼロを飛ばしてよく Point Five と言います。
英語と日本語の数字はもともと日本語の万、億に相当する英語がないというところで、非常にややこしいのですが、アメリカ英語自体は最初に書いたように3つずつに区切ったところで言葉があるので分かりやすいです。
が、このようにコンテキストによって数が違ってきたり別の言葉があったり読み方が色々だったりという難しさがあります。

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