通訳使用時に気をつけていただくと助かること

  • 事前に資料をなるべくたくさん提供してください。たくさん情報があればあるほど、通訳はよい通訳をすることができるのです。事前に情報を頂ければ 下準備をすることができ、安心して会議に臨むことができます。スピーチ原稿が用意できていてそれを頂けるのであればそれが一番良いですが、そうできない場合も多くあることはよくわかります。簡単な単語リストでも結構です。とにかく何か情報を頂けることが良い成果につながります。 
  • 会議中に休憩時間を設けてください。通訳をするという作業は一つの言語で聞いたものを別の言語で発話するわけですから頭を非常に使います。通常、同時通訳を使用する場合、だいたい15分くらいで交代するため、最低二人通訳を雇います。しかし、非公式な会議や少人数の会議では通訳者一人で休憩なく何時間も会議が続くことは珍しくありません。しかしながら、休憩なく会議が続けば続くほど、通訳の能力は落ちてきて、本来なら問題なくこなせる通訳も頭が働かなくなってきますので、5分でもいいですので、休憩を入れていただくことが通訳者の本来の能力を引き出す鍵となります。
  • 通訳は大抵自分で水の準備をしていきますが、なくなってしまうこともありますので、水の用意をしていただけると助かります。
  • 私の信念として良い通訳は相手にその存在を意識させるものではないと思っています。当事者があたかも通訳を介していないようにお互いを見ながら話をしていけることが私の目標だと思っているので、「○○さんに私がこう言っていると伝えてください。」などと通訳に話すのではなく自然に相手に話をしてください。
  • そして、最後にゆっくりはっきり意味を明確に話してください。殊に英語と日本語は文章の中での語順が違うため、主語がなくても文章ができてしまう、そして動詞が最後まで出てこない日本語と、主語が一番先に、そしてすぐに動詞が続く英語間の通訳は難しいです。ですから、ゆっくり、はっきりということも大事なのですが、私が一番助かると感じることは、言いたいことを比較的短い文章で簡潔に言っていただくことです。常に自分の言葉が通訳されているということを忘れないでください。

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